【書籍レビュー】中小企業経営者こそ収益不動産に投資しなさい【★★★☆☆】

書籍レビュー

【一行要約】収益不動産の魅力は、●●●●で収益性を高められる

大和財託の藤原代表による最新著書です。

日本企業の99.7%を占める中小企業の経営者に向けて、
「収益不動産」を保有することの3つのメリットが提唱されています。

①本業以外の安定収益の確保
②経営する会社、オーナー個人・家族への節税効果
③自社株評価を下げ、スムーズな事業承継の実現


めーるさんは、①の視点で資産管理法人を設立していますが、
もし将来的な規模拡大ができてくると、②③の知識は必須になってきます。

専門性が高く、
初心者には少し難易度高めということで、☆3つとしていますが
収益物件の俯瞰的な活用方法を知る上で、読んでおいて損はありません。

主な節税スキーム

・生命保険の節税は、19年4月から全額損金タイプの保険商品を規制
 └実際の返戻金+損金処理によって得られた節税額を、実質返戻率でアピール
  中途解約によるピーク時返戻率が50%以下になり節税効果メリットは減少
  ※全額損金処理はできてても、保険料支払いとしてキャッシュは流出している

・太陽光発電は、固定買取価格が制度開始当初40円→14円まで大幅低下
 └取得額を即時償却できるゲリーン投資減税も終了し、優遇措置も縮小傾向
  資産性はないため、いざ売却時する際の出口戦略に困るケースも多い

・オペレーティングリースは、法改正でレバレッジ・減価償却効果の低下
 └リース品の相場が下がればキャピタルロスでの元本回収リスクあり
  融資に対応していない、中途解約不可など出資した期間の凍結リスクも

・収益不動産は、上記①②③を同時解決できる
 └自らの創意工夫で収益性を高められる=リスクを抑えられる

代表的な節税スキーム、投資手法と比較して検証して最適なものは何か
(個人的には、この特集が一番勉強になりました)

不動産投資・賃貸経営の基礎知識

同著者の執筆書籍、セミナー動画を解説していますので、参考にしてください。

▼初心者にもオススメの書籍
【書籍レビュー】はじめての不動産投資 成功の法則(改訂版)【★★★★★】

▼セミナーのレビュー
【動画レビュー】大和財託・融資が厳しい時代でもできる 1棟アパート・マンション投資セミナー<ダイジェスト版>【★★★☆☆】

最低限の投資分析が自分ではできないうちは、目利きと判断ができないため、
まずは正しい知識を

不動産投資のリスク

・空室リスク
 対象エリアの需給バランスが崩れていないか精査する
 入居づけに強い管理会社をパートナーにする

・家賃滞納リスク
 滞納者・遅延者に対しての毅然とした対応をこころがける
 入居時に家賃保証会社への加入を必須とするとする

・火災リスク、地震リスク
 確実に保険金を受け取れる火災保険・地震保険に入る
 なるべく補償範囲が広く、補償金額の大きな保険に入る

・金利上昇リスク
 自己資金の比率を上げる
 固定金利を選択する

・事故リスク(死亡事故)
 入居募集時の広告料を周辺相場以上に出す
 死亡事故の損害補償の保険に加入する

・損害賠償リスク
 施設賠償責任保険に加入し、賠償リスクに備える

・物件価格の下落リスク
 購入時にキャピタルロスを抑えやすい物件を購入するしかない

・流動性リスク
 適正価格で購入し、高い入居率で管理運営し、資産価値を保っておく

リスクは存在する。
リスクとは何かを理解し、正しい打ち手を講じることが重要である

【まとめ】本業+収益不動産で安定経営を目指せ

・タイトルの正解は、「創意工夫」
・不動産投資は、本業への波及効果も大きく、不安定な時代を乗り切るための切り札になります。

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